それでも地球はまわってる

好きなものを好きと叫ぶ。自分がダメだと自覚する。それでも私は生きているし、世界は動くし、地球もまわってる。

今更ながらやっと鉈切り丸を観た。

おっせーよ!!!!!(殴)

 

って自分で自分に突っ込んだのは言うまでもない。

 

 

どうも私です。24時間テレビで色々盛り上がっていて、もちろん自分も盛り上がっていたわけですが、それについてほとんど語ることなく今日に至ります。

そして別に今回もそれについての記事にするわけではないっていうwww

いやでも今更だけど、既に20周年ツアー初日が札幌で開催された今日だけど、とりあえずきちんと言っておこう。

 

24時間テレビお疲れ様でした!!!

 

それしかないよね。うん。V6もJUMPも忙しい中、日本全国を分担して回り、かつそれぞれの企画にも取り組み、それを支えるテレビスタッフと協賛会社、出演した一般の方々、募金協力をした全国の皆さま。

本当に本当にお疲れ様でした。

 

正直、24時間やる意味とか、偽善だとか、お涙頂戴演出だとか、色々な意見が出てるのはわかってるし、私もそう思う部分がないわけではないけれど、それでも「やらない偽善よりやる偽善」。あの番組でスポットが当たって、考えるきっかけになる人だって実際いるわけだし、何よりお金がちゃんと集まって、それがきちんと様々な支援に使われていることを思えば、そんな批判なんてもはやどうでもいい。

そういう批判言う人に限って、普段どうせテレビ観てないでしょ、土日のあの時間を潰されたからって、毎週欠かさずに「これは必要だ!」と思って観てる人がどれだけいるんだって言う話だし。

365日のうちのたった24時間です。はい。

 

と話が逸れ始めるのでここらにしておき、タイトルの件です。

 

我らが不滅のセンター森田剛くんの舞台、鉈切り丸をようやっと観ました。

www.parco-play.com

 

これまた細かいところはまとめがあるので、そちらをご参照頂くとして・・・

matome.naver.jp

 

えっととりあえず何を言ったらいいか・・・。

 

剛君凄い。

 

なんだその幼稚園児の感想文みたいなのはwww

いやでも本当、その一言に尽きるんです・・・。

 

 

そもそも今更なんで鉈切り丸??という突っ込みを自分自身に入れているわけですが、とりあえず整理するとね。

 

  1. 去年「ブエノスアイレス午前零時」の舞台を観劇
  2. パンフレット購入と共に、販売されていた「鉈切り丸Blu-ray」を購入
  3. 舞台系は時間が長いので、まとまった時間の取れる時に観ようと温めておいた
  4. その結果、色々と忙しい&観る気力がなかったことを言い訳に更に温めておく
  5. そうこうしてたら海外行ったりなんだったりで更に観る機会を失う
  6. 発酵し過ぎて本当にどうしよう。。。と思っていたところ、今日なんもすることなくてなんとなく気力もあったので、「今しかない!!」と思った。
  7. 観終わった後、あまりの衝撃にどうしようかと思いPCを立ち上げて色々どうしようかと思案しながらキーボードを打っている←イマココ

 

森田剛という役者の圧倒的な存在感

とにかく気迫が凄いというかなんというか。

ブエノスアイレスの時もそうだったけど、そこに「V6の森田剛」はいません。「舞台俳優の森田剛」がいるだけです。

私がいつも観ているキラキラしている剛君はそこにいない。

いるのは、森田剛という舞台俳優が完璧なまでに演じる「生きた鉈切り丸」だけです。本当に、時間が鎌倉に、1190年前後に自分がいてそれを傍観させられているような、そんな気になりました。

顔に痣があり、背中に瘤、片足を引きずりながら歩く鉈切り丸。

観ているこっちが「しんどそうだな・・・」って本気で思っちゃうくらい、その「不自由さ」を表現していて、なのに腕はたつから、その後の殺陣シーンは本当にびっくりした。

いやだってさ、背中に異物背負って、かなり不自然な体勢を強いられているわけですよ。それで、あんな華麗に動けるの?!ってまずそこにびっくりした。

そして、表情。この鉈切り丸ってすごーく悪い人なんだけど、その極悪非道ぶりを表情と声で見せつけてくれるわけです。本気でゾクッてした。

世の中を憎み、自分が生まれてきたことの意味を創作し、堕ちていく鉈切り丸。

でもどこか、哀愁を漂わせる声、表情。

彼は埋められない穴を埋めるために必死だったんだ。

自分の不遇を憎み、悪に染まっていくけれど、どこかそうではない自分を渇望していた。

そんな一面が垣間見えたなーと思ったのは、妻・清が身籠っていて、そのお腹を愛おしそうに触れる所。己を憎み、世を憎み、悪に染まり、自分の名を歴史に刻むことでそれらを浄化しようと必死にもがいていた悲しい男の、唯一の理性というか、本能と言うか、そういうものが溢れ出ていた場面だと思う。

とにかくその時の剛君の鉈切り丸が!!!凄い本当に愛おしそうで、なんかもうだめ(マテ)

妻の清からすれば、自分の夫を殺し、自分を犯し、こどもを盾にされ嫌々妻になり、本当に殺したいほど憎い男なんだろうけど、それでもあんな姿を見せられたら、何かちょっと気持ちに変化出ちゃうよね、そうだよね?!って思わずにはいられない。天晴れでした。

あと、どこだっけなー何かをお祝いするシーンで、演舞があって、その時に主要キャラクターたちも腕振ったり顔振ったりでそれに参加してるところがあるんだけど、

その時の剛君(鉈切り丸)が可愛過ぎて悶絶した。マジで。

可愛過ぎ。。。可愛過ぎだよー何そのひょこひょこ(謎)した感じはー!!!!(´;ω;`)

 

そういうちょっと愛おしい部分も序盤はあったんだけど、後半にいくにつれ鉈切り丸の下衆っぷりが際立ってきて本当に辛かったお・・・。

清が鉈切り丸を侮辱したことが発端になって、キレちゃって、本当に下衆の極みのDV男になっちゃうんだけどね。その時の鉈切り丸と清の熱演が本当に辛かったよ・・・。成海璃子ちゃん、よく頑張ったね(´;ω;`)

 

脇を固める役者陣の豪華さ

生瀬勝久

渡辺いっけい

若村麻由美

・千葉哲也

などなど錚々たる顔ぶれです。

 

最初見始めた時、時代物だし、固いんだろうなーとか思ってたら、生瀬勝久さん演じる頼朝のコミカルなこと!!!

鉈切り丸のシーンが物凄く陰惨で鬱鬱としてたから、その真逆にある頼朝と政子たちが出てくるシーンは面白かったです。

広元のポップさもかなりツボだった(笑)

そうだそうだ、須賀健太くんも、本当に大きくなってねぇ(しみじみ)。

よく剛君についてTwitterで呟いているのを拝見していましたが、なるほど、こういう役柄で共演していたんですねーって思ったらなんかほんわかしました。

いや、役柄としては凄く可哀相なんだけどね(´;ω;`)

 

あと、若村真由美さん!!!素晴らしかった!!!

コミカルなシーンで声を張り上げながら頼朝を叱責したり、かと思えば凄味を利かせた台詞回しだったり、その逆で声をひそめながらも芯のある強さを持たせた台詞回しだったり、とにかくお上手でした。あとやっぱ表情。

映像で観てるから、本当にそういう表情が細かく観られるから余計にその凄さがよくわかった。これ生で観てたら、たまらんかったろうな。

 

あとあと、余談ですが、健礼門院役の麻実れいさんも出番が少ないにもかかわらず物凄い存在感で、舞台の狂言回し役としてとても重要なポジションだったのですが、どうしても椿鬼奴にしか見えなくて苦労しました。

 

音楽と舞台装置そして脚本が素晴らしい

音楽凄いよかった!!!

躍動感溢れる曲、哀愁漂う曲、コミカルなイメージの曲。

録音と生演奏(パーカッション、キーボード、篳篥)でとても臨場感あるダイナミックな曲が劇を本当に盛り上げてました。

舞台装置も、幕での舞台転換ではなく竹藪を配した舞台セットが幕の役目を果たし、それを開閉?する形で転換が行われるのですが、それも見事なものでした。

脚本についても、頼朝が鉈切り丸に唆されていく筋書きには説得力があったし、謀略を巡らし実行し着実に昇り詰めていく流れも秀逸でした。

迷子になっておいてけぼりくらう、なんてことはない。

きちんと筋が通っていて理解しやすい。コレ大事本当に大事。

時代もので、これだけ豪華に豪快にでも観客を飽きさせない脚本。見事でした。

 

これだけは言おう

 

剛君かっこいい

 

役者森田剛。アイドル森田剛

どちらも好きです大好きです。

映画の公開もあるので、「役者森田剛」にまた会えるわけですが、できれば舞台をまた観たいです。今年はコンサートもあるからもう無理だろうけど、きっと来年はまた舞台やってくれるかな。

もちろん坂本君のミュージカルとか、健君の舞台も観たいな。

 

でもとりあえずはコンサートだな。うん。

 

しかし、やっぱり舞台鑑賞は気力が必要だな。

夏の終わりに観ることができてほっとした。

これで思いのこすことはない。